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HIR-NETソフト 32bitコマンド・シリーズ
cpシー ピー 第1.72版
照合機能付ファイル複写コマンド
file copy command
対象OS:32bit Windows(Windows 95/98/Me/NT/2000/XP など)
★2010年9月9日更新★(実際にコピーが試せます)
サンプル無料ダウンロード cp.lzh(97Kバイト)
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概要
引数
解説
注意
ファイル名について
ファイルとディレクトリの指定方法
代替形式ファイル参照
ファイル削除
ファイル更新判断
ファイル日時
ファイル照合
キャッシュ(遅延書込)
設定ファイル
使用例
実行例
関連
ファイルやディレクトリをソート更新同期照合バックアップ
| ◆ ▲ |
cpコマンド(ファイル複写コマンド)は、複数のファイルを連続して複写(コピー)・照合・削除する 32bit Windows(Windows 95/98/Me/NT/2000/XP など)用ソフトウェアです。
ワイルドカード, サブディレクトリ処理はもちろん、処理するファイルをディレクトリ, 識別子, 属性, 日付, サイズ等によって対象外にしたり限定したり出来ます。
ファイルだけの処理、ディレクトリだけの処理、両方の処理が出来ます。Windows NT/2000/XP では、ディレクトリの日付を複写することも出来ます。
更新したファイルだけファイルを複写したり、複写元に存在しないファイルを複写先から削除することも出来ます。
ファイル名をソートして複写することも出来ます。
ログ・ファイル出力機能がありますから、複写、削除されたファイルを確認することが出来ます。大量のファイルを処理した時も安心です。ハードディスクのバックアップに最適なソフトです。
OS のキャッシュ機能(遅延書込)を使用しないで処理することも可能ですので、より安全にファイルの複写が出来ます。遅延書込を使用しないので、cpコマンドの実行が終了すれば、書込もピタリと止まります。MO(光磁気ディスク)などに大量のデータをコピーする場合も安全です。
時間が掛かる処理では処理時間も自動表示します(既定値5分以上)。
設定ファイル(ファイル名 cp.cfg のテキスト・ファイル)により、cpコマンドのオプション設定の登録が可能です。
cp [△ オプション群]□ 複写元[□ 複写先]
/d ;[ON ] サブディレクトリ処理モード subDirectory
/d- ;[OFF](既定)
/all ;[ON ] 全ファイル複写モード ALL copy
/all- ;[OFF ](既定) 変更があったファイルのみ複写
/alln ;[存在] 複写先に存在しないファイルのみ複写 ALL Not exist
; (/all- /a- /t /size /name /ca と同じ)
/del ;[ON ] 削除モード DELete
/del- ;[OFF](既定)
/y ;[OFF ] 照合モード verifY
/yb ;[一括](既定) (/y- と同じ) verifY Batch
/yi ;[即時] verifY Immediately
/c ;[ON ] 複写失敗時続行モード Continue
/c- ;[OFF](既定)
/sort ;[OFF] ファイル名ソート・モード SORT
/sort- ;[ON ](既定)
/t ;[OFF ] 日時更新判断モード Time
/tw ;[書込日時](既定) (/t- と同じ) Time Write
/ta ;[全日時 ] Time All
/tu ;[更新 ] Time Update
;/tw, /ta は日時が不一致の場合更新判断
;/tu は複写元の書込日時が、複写先より新しい場合のみ更新判断し、
;日時が同じなら、サイズ・属性が不一致でも複写しない
/a ;[ON ] 属性更新判断モード Attribute
/a- ;[OFF ](既定)
/aa ;[全属性] Attribute All
/size ;[OFF] ファイル・サイズ更新判断モード SIZE
/size- ;[ON ](既定)
/name ;[OFF] ファイル名大小更新判断モード NAME
/name- ;[ON ](既定)
/ct ;[OFF ] 日時複写モード Copy Time
/ctw ;[書込日時] Copy Time Write
/cta ;[全日時 ](既定)(/ct- と同じ) Copy Time All
/ctauto ;[自動修正] Copy Time AUTO
/cdt ;[OFF ] ディレクトリ日時複写切替モード Copy Directory Time
/cdt- ;[ON ]
/cdta ;[自動](既定) Copy Directory Time Auto
/ca ;[OFF] 属性複写モード Copy Attribute
/ca- ;[ON ](既定)
/dname ;[OFF] ディレクトリ名英字大小統一モード Directory NAME
/dname- ;[ON ](既定)
/f ;[ファイル ] ファイル種別モード File
/ff ;[ファイル ] (/f と同じ) File File
/fd ;[ディレクトリ] File Directory
/fa ;[両用 ](既定) (/f- と同じ) File All
/o ;[OFF] 書込禁止ファイル上書モード read Only
/o- ;[ON ](既定)
; /o-オプションを指定すると、設定されていた /sarオプションは自動削除。
/case ;[OFF] ファイル名半角英大小文字同一視モード CASE
/case- ;[ON ](既定)
;引数のファイル名のみに作用し、以下のオプションには作用しない。
/sh[<e>[,<e>...]] ;複写元対象外先頭一致パス Skip Head path
/sH[<e>[,<e>...]] ;複写元対象外先頭一致パス(大小区別)
/st[<e>[,<e>...]] ;複写元対象外末尾一致パス Skip Tail path
/sT[<e>[,<e>...]] ;複写元対象外末尾一致パス(大小区別)
/sp[<e>[,<e>...]] ;複写元対象外パス Skip Path
/sP[<e>[,<e>...]] ;複写元対象外パス(大小区別)
/sd[<e>[,<e>...]] ;複写元対象外ディレクトリ名 Skip Directory
/sD[<e>[,<e>...]] ;複写元対象外ディレクトリ名(大小区別)
/sf[<e>[,<e>...]] ;複写元対象外ファイル名 Skip File
/sF[<e>[,<e>...]] ;複写元対象外ファイル名(大小区別)
/se[<e>[,<e>...]] ;複写元対象外拡張子 Skip Extension
/sE[<e>[,<e>...]] ;複写元対象外拡張子(大小区別)
/sa[<a>[,<a>...]] ;複写元対象外属性 Skip Attribute
/sA[<a>[,<a>...]] ;複写元対象外属性(完全一致)
/lh[<e>[,<e>...]] ;複写元限定先頭一致パス Limit Head path
/lH[<e>[,<e>...]] ;複写元限定先頭一致パス(大小区別)
/lt[<e>[,<e>...]] ;複写元限定末尾一致パス Limit Tail path ※ファイルのみ
/lT[<e>[,<e>...]] ;複写元限定末尾一致パス(大小区別) ※ファイルのみ
/lp[<e>[,<e>...]] ;複写元限定パス Limit Path
/lP[<e>[,<e>...]] ;複写元限定パス(大小区別)
/ld[<e>[,<e>...]] ;複写元限定ディレクトリ名 Limit Directory
/lD[<e>[,<e>...]] ;複写元限定ディレクトリ名(大小区別)
/lf[<e>[,<e>...]] ;複写元限定ファイル名 Limit File
/lF[<e>[,<e>...]] ;複写元限定ファイル名(大小区別)
/le[<e>[,<e>...]] ;複写元限定拡張子 Limit Extension
/lE[<e>[,<e>...]] ;複写元限定拡張子(大小区別)
/la[<a>[,<a>...]] ;複写元限定属性 Limit Attribute
/lA[<a>[,<a>...]] ;複写元限定属性(完全一致)
/ls[開始サイズ][-[終了サイズ]] ;複写元限定サイズ Limit Size
;サイズはバイト値を実数で指定。倍数単位 K, M, G が使用可能。
; K(キロ)=1024, M(メガ)=1024*1024, G(ギガ)=1024*1024*1024
/lydc[開始日時][-[終了日時]] ;複写元限定DIR生成日時 Limit Year Directory Create
/lydw[開始日時][-[終了日時]] ;複写元限定DIR書込日時 Limit Year Directory Write
/lydr[開始日時][-[終了日時]] ;複写元限定DIR読出日時 Limit Year Directory Read
/lyd[開始日時][-[終了日時]] ; /lydw の場合と同じ
/lyc[開始日時][-[終了日時]] ;複写元限定ファイル生成日時 Limit Year Create
/lyw[開始日時][-[終了日時]] ;複写元限定ファイル書込日時 Limit Year Write
/lyr[開始日時][-[終了日時]] ;複写元限定ファイル読出日時 Limit Year Read
/ly[開始日時][-[終了日時]] ; /lyw の場合と同じ
;日時は YYYY[MM[DD[HH[MM[SS]]]]] の形式
/dsh[<e>[,<e>...]] ;複写先対象外先頭一致パス Destination Skip Head path
/dsH[<e>[,<e>...]] ;複写先対象外先頭一致パス(大小区別)
/dsp[<e>[,<e>...]] ;複写先対象外パス Destination Skip Path
/dsP[<e>[,<e>...]] ;複写先対象外パス(大小区別)
/dlh[<e>[,<e>...]] ;複写先限定先頭一致パス Destination Limit Head path
/dlH[<e>[,<e>...]] ;複写先限定先頭一致パス(大小区別)
/dlp[<e>[,<e>...]] ;複写先限定パス Destination Limit Path
/dlP[<e>[,<e>...]] ;複写先限定パス(大小区別)
;/s〜,ds〜オプションは OR結合で対象外にする。
;/l〜,dl〜オプションは AND結合で限定する。同一オプション内は OR結合で限定。
;限定よりも対象外オプションが優先。
;/sd,sD,ld,lD,lyd〜オプションは、ディレクトリのみに作用。
;/sf,sF,se,sE,lf,lF,le,lE,lt,lT,ls,ly〜オプションはファイルのみに作用。
;/s〜,l〜,ds〜,dl〜オプションを無効にするには、<e>, <a>, 日時なしで指定。
;<e>は要素(element)で、ファイル名, ディレクトリ名, パス名, 拡張子。
;<e>はワイルドカードも可能(/lh,lH,lt,lT,lp,lP,dl〜 では末尾のみ)。
;先頭末尾一致は \ や : を区切りに比較。
;<a>は属性で、次の文字の組み合わせで指定。
; d:ディレクトリ属性 Directory attribute
; r:読出専用属性 Read only attribute/w:書込可属性 Write attribute
; h:隠しファイル属性(不可視ファイル属性) Hidden file attribute
; s:システムファイル属性 System file attribute
; a:未保管属性 Archive attribute
/b<n>[<u>];[任意値 ] 複写照合単位 Block
/bc ;[クラスタ] Block Cluster
/bs ;[セクタ ] Block Sector
/b ;[自動 ](既定) (/b0 と同じ)
;<n>はバイト値を示す実数、<u>は倍数単位で K, M, G の何れか。
;<n>で指定された値はキャッシュを使用しない場合、セクタのバイト数の整数倍に
;調整される。
;/b では、複写は単位自動調整、照合は1Mバイト単位。
/cache ;[ON ] キャッシュ使用モード CACHE
/cache- ;[OFF ]
/cachea ;[自動](既定) CACHE All
/acalt ;[ON ] 代替形式ファイル参照モード ACcess ALTernate
/acalt- ;[OFF ]
/acalta ;[自動](既定) ACcess ALTernate Auto
/v[<m>][<e>...][<m>[<e>...]...] ;表示設定 Verbose
<m>=+ ;付加 plus
- ;削除 minus (省略時)
= ;強制設定 equal
<e>=a ;すべて All
b ;複写開始表示 Beginning
c ;複写成功表示 Compelte
e ;複写失敗表示 Error
i ;複写済み表示 Identity
k ;複写対象外表示 sKip
l ;削除成功表示 deLete
v ;照合成功表示 Verify
s ;複写元表示 Source
d ;複写先表示 Destination
f ;終了合計表示 Finish
/v ;[標準](既定) (/v=bcelsdf と同じ)
/time[<n>] ;処理時間表示開始秒数 TIME
;<n>は整数、負値で表示なし、既定300秒、/v+fオプション時のみ有効
/beep[<n>] ;終了音発生開始秒数 BEEP
;<n>は整数、負値で終了音なし、既定120秒、/v+fオプション時のみ有効
;負値を指定しても警告音はあり
/log<file> ;[ON ] ログ・ファイル出力モード LOG file
/LOG<file> ;[追加]
/log ;[OFF ](既定)
;<file>はログ・ファイルのファイル名
/test ;[ON ] 試験モード(表示のみ、複写・削除・照合せず) TEST
/test- ;[OFF](既定)
/retry ;[OFF ] 書出失敗再試行モード RETRY
/retry- ;[ON ]
/retrya ;[自動](既定)
/suspend ;[OFF] システム休止抑制モード SUSPEND
/suspend- ;[ON ](既定)
/pv ;[ON ] 照合直前一時停止モード Pause Verify
/pv-;[OFF](既定)
/p ;[ON ] 画面一時停止モード Pause
/p- ;[OFF](既定)
/?, /help ;使用方法説明(設定ファイルに登録不可) HELP
【終了コード】
0:エラーなし、複写成功
1:エラー発生、複写中断
2:エラー発生、複写継続
- /cオプション(複写失敗時続行モード[ON])でも、ファイル・システムの状態が異常と判断される場合は、複写失敗時の複写続行は行いません。例えば、複写先に複写すべきディレクトリと同名のファイルが存在していた場合などです。
- /retry-オプション(書出失敗再試行モード[ON])では、ファイル複写時に書出失敗した場合に、1ファイルに付き 1回だけ書出を再試行します(複写元先ともキャッシュ機能(遅延書込)を使用している場合は再試行しません)。/retryaオプション(書出失敗再試行モード[自動](既定))では、複写先がハードディスクであり、複写元先少なくとも何れかがキャッシュ機能(遅延書込)を使用していない条件で、ファイル複写時に書出失敗した場合に書き込まれたデータ数が 0バイトの場合のみ再試行します。
- /suspend-オプション(システム休止抑制モード[ON](既定))が指定されていた場合は、OS がシステム・スタンバイ及びシステム休止状態に移行するのを抑制し、複写・照合・削除処理が途中で停止してしまうことを避けることが出来ます。
- 複写元・複写先にはファイル名, ディレクトリ名, ドライブ名が指定できます。複写先を省略した場合は、現在ディレクトリが複写先になります。複写元ファイル名はワイルドカード(?, *)も使用できます。
- 複写先に新規ディレクトリを指定した場合、ディレクトリを生成します。新規ディレクトリが入れ子になっていた場合も対応します。
- /d-オプション(サブディレクトリ処理モード[OFF](既定))では、/faオプションは /ffオプション(ファイル種別モード[ファイル])として解釈され、ディレクトリの複写(生成)及び削除は行われません。ただし、複写先が新規のディレクトリの場合は複写先ディレクトリの生成が行われます。
- /ffオプション(ファイル種別モード[ファイル])では、空のディレクトリは複写(生成)しません。ただし、複写先が新規のディレクトリの場合は、複写元が空のディレクトリであっても、複写先ディレクトリの生成が行われます。
- /fdオプション(ファイル種別モード[ディレクトリ])を指定し、複写元の引数がワイルドカードの場合、ワイルドカードに該当するディレクトリを、複写先に生成します。複写元の引数がワイルドカードでない場合は、複写元ディレクトリ以下に存在するディレクトリを、複写先に生成します。
- /dオプション(サブディレクトリ処理モード[ON])と /faオプション(ファイル種別モード[両用](既定))を指定し、複写元の引数がワイルドカードの場合は、ワイルドカードに該当するファイルを複写します。
- /dオプションと /faオプションを指定し、複写元の引数がワイルドカードではない場合は、末尾に \ がなくても複写元にディレクトリが指定されたと判断し、複写元ディレクトリ以下に存在するファイルを複写します。この時、複写元ディレクトリが存在しない場合は、処理を停止します。ディレクトリでなく、ファイルとして認識させたい場合は、/faオプションではなく /ffオプションを指定します。
- ワイルドカードで複写するディレクトリを指定したい場合は、/lhオプション(複写元限定先頭一致パス)にワイルドカードでディレクトリを指定し、さらに /dオプション(サブディレクトリ処理モード[ON])を指定します。例えば、Cドライブの dir1以下のサブディレクトリ abc? を、Dドライブの dir2以下のサブディレクトリに複写する場合は "cp /d C:\dir1 D:\dir2 /lhC:\dir1\abc?\" とします。なお、"/lhC:\dir1\abc?" ですと C:\dir1直下に abc? に一致するファイルがあった場合、それも複写してしまいます。
- サブディレクトリに散在する共通の名前のファイルを複写する場合は、/dオプションと /ffオプションを指定します。例えば、Cドライブの dir1以下のサブディレクトリに散在するファイル名f1 のファイルすべてを、Dドライブの dir2以下のサブディレクトリに複写する場合は"cp /d /ff C:\dir1\f1 D:\dir2"とします。
- /dname-オプション(ディレクトリ名英字大小統一モード[ON])では、複写先と複写先のディレクトリ名の半角英字の大小が異なる場、複写先を改名して統一します。
- /sh,sH,sp,sP,lh,lH,lp,lPオプションで指定されたパスが、複写元以下でない場合は、データ保護のため処理を停止します。
- /dsh,dsH,dsp,dsP,dlh,dlH,dlp,dlPオプションで指定されたパスが、複写先以下でない場合は、データ保護のため処理を停止します。
- /acaltオプション(代替形式ファイル参照モード[ON])では、ファイル参照時に、代替形式(8.3形式)ファイル名を使用します。代替形式ファイル名を使用する条件は、代替形式ファイル名が存在し、代替形式ファイル名が本来のファイル名(ロングファイル名)よりも短い場合です。例えばファイル名 "a b.txt" の代替形式は "ab~1.txt" で代替形式の方が1バイト長いので、この場合は代替形式は使用しません。
- /acaltaオプション(代替形式ファイル参照モード[自動])では、FAT形式(12, 16, 32bit)あるいは NTFS形式でフォーマットされたドライブの場合のみ、代替形式ファイル参照モードを [ON] とします。複写元と複写先別々に自動設定します。
- /delオプション(削除モード[ON])では、複写元に存在しない複写先のファイル・ディレクトリを複写に先立って削除します。
- /delオプションにおいて、複写先のディレクトリ下にファイルやディレクトリが残った場合(/s〜,l〜,ds〜,dl〜オプション使用時)は、複写元に存在しない複写先のディレクトリは削除できません。
- /delオプションにおいて、/la,ls,ly,lyc,lyw,lyrオプション使用時は、限定条件の複写先ファイルがある場合は次のように処理されます。
複写先と同名の複写元ファイルがなければ、複写先ファイルを削除。
複写先と同名の複写元ファイルがあるが限定条件に合わない場合は、複写先ファイルを削除。
複写先と同名の複写元ファイルがあり限定条件に合う場合は、/del,la,ls,ly,lyc,lyw,lyrオプションがない場合と同様の処理。
- 日時によるファイル更新判断は、/tw,tuオプション(日時更新判断モード[書込日時](既定),[更新])では書込日時を、/taオプション(日時更新判断モード[全日時])では全日時を比較します。/tw,taオプションでは複写元と複写先の日時が異なる場合を更新と判断し、複写します。従って、複写先の日時が複写元より新しい場合でも複写します。/tuオプション(日時更新判断モード[更新])では複写先の日時が複写元より古い場合のみ複写します。
- /ctオプション(日時複写モード[OFF])では、/tw,ta,tuオプションは /tオプション(日時更新判断モード[OFF])として解釈されます。/ctwオプション(日時複写モード[書込日時])では、/taオプションは /twオプション(日時更新判断モード[書込日時](既定))として解釈されます。
- /a-オプション(属性更新判断モード[OFF](既定))において、ファイル属性のみ異なるファイルは、属性のみを複写します。
- /aオプション(属性更新判断モード[ON])で更新判断する属性は、次のものです。
d:ディレクトリ属性 Directory attribute
r:読出専用属性 Read only attribute/w:書込可属性 Write attribute
h:隠ファイル属性 Hidden file attribute
s:システムファイル属性 System file attribute
- /aaオプション(属性更新判断モード[全属性])では、/aオプションに加え、次の属性も比較します。
a:未保管属性 Archive attribute
- ファイルとディレクトリの日時には、生成日時(creation time), 書込日時(last write time), 読出日時(last read time, last access time)の 3つがあります。生成日時は、Windows付属の RENコマンド等で改名しても、COPYコマンド等で別なファイルを複写しても変わりません。COPYコマンド等で存在しないファイル名に複写した場合、その日時が生成日時になります。
- /cta, /ctw, /ctautoオプションにより、ファイル日時の複写が出来ます。/ctautoオプションでは生成日時が無効(1980年1月1日0時0分0秒)の場合、生成日時は書込日時を複写します。
- /cdt-, /cdtaオプションにより、ディレクトリ日時の複写が出来ます。ただし、ディレクトリ日時の複写は Windows NT/2000/XP で可能です。OS が Windows NT系であっても、複写先が Windows 95系のネットワーク・ドライブの場合は、ディレクトリ日時の複写は出来ません。そのため、/cdtaオプションではディレクトリ日時複写のエラー表示を行いません。また、/cdtaオプションでは複写元と複写先のディレクトリ生成日時が異なる場合のみ、ディレクトリ日時を複写します。
- ディレクトリ日時の複写は属性の複写と共に、ファイルの複写終了後の段階で行われます。一括照合モードの場合はファイルの複写と照合の間に行われます。ディレクトリの日時の複写をしない場合は、属性の複写はディレクトリの生成時に行われます。
- ファイル日時複写のコマンドして cptimeコマンドがありますので、これらもご利用ください。
- /ybオプション(照合モード[一括](既定))では、すべてのファイルの複写が完了してから、一括してファイルの照合を行います。/yiオプション(照合モード[即時])では、1つのファイルの複写完了毎に、ファイルの照合を行います。
- /ybオプションでは、複写に失敗しても、複写に成功したファイルについては、照合を行います。複写に失敗した場合は、注意を促すため、/pvオプションが強制設定され、照合開始直前に一時停止します。
- /ybオプションの照合段階で、照合に失敗したファイルが 1つでもあれば、/pオプションが自動設定されます。
- 照合に失敗した場合は、照合失敗理由を表示します。照合失敗理由には、内容不一致, サイズ不一致, ファイル名不一致, ファイル名大小不一致, 書込日時不一致, 生成日時不一致, 読出日時不一致, 属性不一致, 照合元オープン不能, 照合先オープン不能, 照合先行方不明, 照合元読込不能, 照合先読込不能などがあります。
- 照合専用のコマンドして filevコマンドがありますので、これらもご利用ください。
- /cacheオプション(キャッシュ使用モード[ON])では、OS のキャッシュ機能(遅延書込)を使用します。キャッシュ機能を使用しますと、より高速に複写できます。複写速度を優先する場合は /cacheオプションを使用してください。高速に複写できるのは、ファイルの内容がメモリーに一時的に蓄えられ、効率よく書込が行われるためです。ただし、遅延書込が発生し、コマンド実行終了後も書込が続くことがあります。
- /cache-オプション(キャッシュ使用モード[OFF])では、OS のキャッシュ機能(遅延書込)を使用しません。キャッシュ機能を使用しないと、より安全確実に複写できます。複写の安全性・確実性を優先するする場合は /cache-オプションを使用してください。安全確実に複写できるのは、ファイルの内容がメモリーに蓄えられることがないためです。遅延書込はなく、コマンド実行終了と同時に書込は終了します。
- /cacheaオプション(キャッシュ使用モード[自動](既定))では、キャッシュが消去可能なドライブかどうか判断して、OS のキャッシュ機能(遅延書込)を使用します。
- 設定ファイル(cp.cfg)はコマンドのオプションなど各種設定を行うテキスト・ファイルです。内容はテキスト・エディタによって、書き換えることが出来ます。設定ファイルはコマンド起動時にコマンド格納ディレクトリから読み込まれます。設定ファイル名はコマンド・ファイル名に自動追随します。
- スイッチ文字は / の他 - などの追加登録が可能です。
※f1, f2 はファイル、d1, d2, d3 はディレクトリ
cp f1 f2 …… ファイルf1 を、f2 に複写
cp f1 d: …… ファイルf1 を、d:f1 に複写
cp a: b: …… ドライブA のファイルを、ドライブB に複写
cp c: …… ドライブC のファイルを、現在ディレクトリに複写
cp c:\f1 f2 …… ファイル c:\f1 を、f2 に複写
cp \\server\c …… ネットワーク・ドライブ \\server\c のファイルを、現在ディレクトリに複写
cp \\server\c\f1 f2 …… ネットワーク・ファイル \\server\c\f1 を、f2 に複写
cp f1 d2 …… ファイルf1 を、d2\f1 に複写
cp f1 d2\f2 …… ファイルf1 を、d2\f2 に複写
cp f1 d2\d3\ …… ファイルf1 を、d2\d3\f1 に複写
cp d1 d2 …… ディレクトリd1直下のファイルを、ディレクトリd2直下に複写
cp d1 d2 /fa …… ディレクトリd1直下のファイルを、ディレクトリd2直下に複写(上と同じ動作)《/fa は既定》
cp d1 d2 /d …… ディレクトリd1下の全ディレクトリと全ファイルを、
d2下に更新複写
cp d1 d2 /d /all …… ディレクトリd1下の全ディレクトリと全ファイルを、
d2下に無条件複写
cp d1 d2 /d /f …… ディレクトリd1下の全ファイルを、d2下に複写
(空のディレクトリは複写しない)
cp d1 d2 /d /fd …… ディレクトリd1下の全ディレクトリを、d2下に複写
cp d1 d2 /d /del …… d1下に存在しないd2下のファイル・ディレクトリを削除し、
d1下の全ファイル・ディレクトリを、d2下に複写
cp d1\f1 d2 /d /ff …… ディレクトリd1以下の全てのファイルf1 を d2以下に複写
cp /d /del d1\*.c d2 …… d1下に存在しない拡張子c のファイルをd2下から削除し、
d1下の拡張子c のファイルを、d2下に複写。
この場合はディレクトリは生成のみで削除はしない
cp d1\*.HTM d2 /case …… ファイル名半角英大小文字区別
cp d1\*.HTM d2 /case- …… ファイル名半角英大小文字同一視《既定》
cp d1 d2 /v= …… 表示なし
cp d1 d2 /v …… 標準表示《/v は既定》
cp d1 d2 /v+v …… 一括照合時の照合成功も表示する
cp d1 d2 /v=csd …… 複写した場合のみ表示
cp d1 d2 /v=esd …… 失敗した場合のみ表示
cp d1 d2 /v=cs …… 複写した複写元のみ表示
cp d1 d2 /v-cb …… 複写した場合以外表示
cp d1 d2 /v-d …… 複写先は表示せず
cp d1 d2 /v-f …… 合計表示なし
cp d1 d2 /v+f …… 合計表示あり《既定》
cp d1 d2 /c …… 複写失敗があっても続行
cp d1 d2 /c- …… 複写失敗があったら終了《既定》
cp d1 d2 /sort …… ファイル名ソートなし
cp d1 d2 /sort- …… ファイル名ソート《既定》
cp d1 d2 /t …… ファイル日時は更新判断対象としない
cp d1 d2 /tw …… ファイル日時を更新判断対象《既定》
cp d1 d2 /a- /ca …… 属性は更新判断対象とせず、異なれば属性のみ複写
cp d1 d2 /aa …… 全属性を更新判断対象
cp d1 d2 /o …… 書込禁止ファイル処理せず
cp d1 d2 /seobj,lib,exe …… 拡張子obj,lib,exe のファイルは複写しない
cp d1 d2 /sev??,old …… 拡張子v??,old のファイルは複写しない
cp /d /shC:\d1 c:\ d:\d2 …… C:\d1 以下からは複写しない
cp /d /shC:d1a,c:d1b c: d:\d2 …… C:d1a と C:d1b 以下からは複写しない
cp /d /shC:\d1a,c:\d1b\*\sc c:\ d:\d2 …… C:\d1a と C:\d1b\*\sc 以下からは複写しない
cp /d /dshD:\d2\sa,D:\d2\sb c:\ d:\d2 …… D:\d2\sa, D:\d2\sb 以下へは複写しない
cp /d /del /shC:\d1a,c:\d1b c:\ d:\d2 …… 削除・複写の際に、複写元C:\d1a と C:\d1b は無視する
cp /d /del /dshD:\d2\sa,D:\d2\sb c:\ d:\d2 …… 削除・複写の際に、複写先D:\d2\sa と D:\d2\sb は無視する
cp /d "/shC:\Program Files,c:\WINDOWS" c:\ d:\d2 …… "C:\Program Files" と C:\WINDOWS 以下は複写しない
cp /d /ltC:\*\ C:\ D:\d2 …… Cドライブのルートにあるファイルは複写しない
cp /d /ltC:\d1\*\ C:\d1 D:\d2 …… C:\d1直下にあるファイルは複写しない
cp /d d1 d2 /spd1\sa\f1 …… ファイル d1\sa\f1 は複写しない
cp /d d1 d2 /sdold …… ディレクトリold 以下は複写しない
cp /d d1 d2 /sdo* …… ディレクトリo* 以下は複写しない
cp /d d1 d2 /sas,ds …… 属性 s ファイルと、属性 s のディレクトリ以下は複写しない
cp /d d1 d2 /lhd1\abc?\ …… ディレクトリd1\abc? 以下のみ複写
cp /d d1 d2 /lhd1\abc? /ltd1\*\ …… ディレクトリd1\abc? 以下のみ複写(上と同じ動作)
cp /d d1 d2 /ls1K …… 1Kバイトのファイルを複写
cp /d d1 d2 /ls0.9M- …… 0.9Mバイト以上のファイルを複写
cp /d d1 d2 /ls-1048575 …… 1Mバイト未満のファイルを複写
cp /d d1 d2 /ls3M-5M …… 3〜5Mバイトのファイルを複写
cp /d d1 d2 /ly2001 …… 2001年のファイルを複写
cp /d d1 d2 /ly200104 …… 2001年4月のファイルを複写
cp /d d1 d2 /ly20010417 …… 2001年4月17日のファイルを複写
cp /d d1 d2 /ly20010417123456 …… 2001年4月17日12時34分56秒のファイルを複写
cp /d d1 d2 /ly20010417- …… 2001年4月17日からのファイルを複写
cp /d d1 d2 /ly20010417-20180625 …… 2001年4月17日〜2018年6月25日のファイルを複写
cp /d d1 d2 /ly-20180625 …… 2018年6月25日までのファイルを複写
cp d1 d2 /pv …… 照合直前に一時停止
cp d1 d2 /p …… 画面一時停止あり
cp d1 d2 /p- …… 画面一時停止なし《/p- は既定》
cp d1 d2 /logc:\tmp\f1.log …… c:\tmp\f1.logへログ・ファイル出力
cp d1 d2 /LOGc:\tmp\f1.log …… ログ・ファイル追加出力
cp d1 d2 /time60 …… 60秒以上で処理時間表示
cp d1 d2 /time-1 …… 処理時間表示なし
cp d1 d2 /beep30 …… 30秒以上で終了音を鳴らす
cp d1 d2 /beep0 …… 常に終了音を鳴らす
cp d1 d2 /beep-1 …… 終了音を鳴らさない
cp d1 d2 /cache …… OS のキャッシュ機能を使用する
cp d1 d2 /test …… 試験モード(表示のみ、複写・削除・照合せず)
cp /? …… 使用方法説明
C>cp f1 f2↓
複写 f1→f2
複写照合終了1個(新規1個, 上書0個, 計1.2K(1234)バイト)
C>cp /d d1 b:d2↓ …… サブディレクトリも複写
複写 d1\abcd.txt→b:d2\abcd.txt
上書 d1\abcde.txt→b:d2\abcde.txt …… 既存ファイルに上書
DIR生成 b:d2\sub …… ディレクトリ生成
複写 d1\sub\abc.txt→b:d2\sub\abc.txt
複写 d1\sub\1234.txt→b:d2\sub\1234.txt
複写照合終了4個(新規3個, 上書1個, 計41.5K(42564)バイト)
ディレクトリ生成1個
総サイズ増減:+37.5K(38452)バイト(新規37539+上書913-削除0)
C>cp /d /del d1 b:d3↓ …… 複写元にないファイルは削除
削除 b:d3\old.txt …… 不要ファイル削除
複写 d1\abcd.txt→b:d3\abcd.txt
上書 d1\abcde.txt→b:d3\abcde.txt …… 既存ファイルに上書
DIR生成 b:d2\sub …… ディレクトリ生成
複写 d1\sub\abc.txt→b:d3\sub\abc.txt
複写 d1\sub\1234.txt→b:d3\sub\1234.txt
複写照合終了4個(新規3個, 上書1個, 計41.5K(42564)バイト)
ディレクトリ生成1個
ファイル削除:1個, ディレクトリ削除:0個
総サイズ増減:+37.5K(38452)バイト(新規37539+上書3454-削除2361)
C>cp /d /all d1 b:d3↓ …… 日付が同じファイルも複写
複写 d1\abcd.txt→b:d3\abcd.txt
上書 d1\abcde.txt→b:d3\abcde.txt
DIR生成 b:d2\sub …… ディレクトリ生成
複写 d1\sub\abc.txt→b:d3\sub\abc.txt
複写 d1\sub\1234.txt→b:d3\sub\1234.txt
複写 d1\sub\5678.txt→b:d3\sub\5678.txt
複写照合終了5個(新規4個, 上書1個, 計64.3K(65861)バイト)
ディレクトリ生成1個
総サイズ増減:+54.0K(55342)バイト(新規56205-上書863-削除0)
C>cp /d /del e:\mail h:↓
上書 e:\mail\Mail\folders.nch→h:Mail\folders.nch
上書 e:\mail\Mail\pop3uidl.cor→h:Mail\pop3uidl.cor
上書 e:\mail\Mail\pop3uidl.dat→h:Mail\pop3uidl.dat
上書 e:\mail\Mail\フォルダ1.mbx→h:Mail\フォルダ1.mbx
上書 e:\mail\Mail\フォルダ1.idx→h:Mail\フォルダ1.idx
(中略)
複写 e:\mail\Mail\フォルダ687.mbx→h:Mail\フォルダ687.mbx
複写 e:\mail\Mail\フォルダ687.idx→h:Mail\フォルダ687.idx
複写 e:\mail\Mail\フォルダ688.mbx→h:Mail\フォルダ688.mbx
複写 e:\mail\Mail\フォルダ688.idx→h:Mail\フォルダ688.idx
複写 e:\mail\Mail\フォルダ689.mbx→h:Mail\フォルダ689.mbx
複写 e:\mail\Mail\フォルダ689.idx→h:Mail\フォルダ689.idx
複写 e:\mail\Mail\フォルダ690.mbx→h:Mail\フォルダ690.mbx
複写 e:\mail\Mail\フォルダ690.idx→h:Mail\フォルダ690.idx
複写照合終了:394個(新規64個, 上書330個, 計194.7M(204222306)バイト)
削除対象なし
総サイズ増減:+129.3M(135611262)バイト(新規124759521+上書10851741-削除0)
処理時間:19分01秒(削除:0秒+複写:13分51秒+照合:5分10秒)
…… 処理時間が一定時間(既定5分)以上になると処理時間も表示
filev ファイル照合コマンド
cptime ファイル日時複写コマンド
filetime ファイル日時変更コマンド
ls 高機能ファイル一覧コマンド
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