設定ファイルについて

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32bitコマンド・シリーズ
設定ファイルについて

　「32bitコマンド・シリーズ」の 1つの特徴である設定ファイルはコマンドの各種設定を行うテキスト・ファイルです。設定ファイルの内容はテキスト・エディタによって、書き換えることが出来ます。
　設定ファイルはコマンド起動時にコマンド格納ディレクトリから読み込まれます。
　設定ファイルの1行は先頭空白, 注釈（#以降及び;以降）, 改行を除き10Kバイト以内が有効です。10Kバイトを越えた部分は無視されます。

設定ファイルの例
　設定ファイルの拡張子は cfg です。ここでは設定ファイルの例のいくつかを紹介します。

dspコマンドの設定ファイル（dsp.cfg）
lsコマンドの設定ファイル（ls.cfg）

設定ファイルのコマンド・ファイル名自動追随機能
　設定ファイルはコマンドの実行ファイル名に対応したものになります。
　例えば dspコマンドの実行ファイル名は dsp.exe であり、設定ファイルは dsp.cfg です。しかし、dsp.exe を dsp123.exe と変えれば、設定ファイル名は dsp123.cfg となります。
　つまり、設定ファイルは、コマンド・ファイル名に自動追随する機能を持っている訳です。
　これにより、1つのコマンドでも実行ファイルを複数の名前でコピーしておけば、それぞれ別のコマンドとして機能させることも出来ます。
　alias（別名）機能を持ったシェルを使う方法よりも、柔軟で確実な設定が出来ます。

設定ファイル内の環境変数認識機能
　設定ファイル内では、%と% で囲まれた単語は環境変数として扱います。環境変数名の長さは前後の%を含め1Kバイトまでの物が有効です。1Kバイトを越えた環境変数名は環境変数として認識されません。
　この環境変数認識機能より、複数のコマンドで統一した設定が簡単にできます。処理抑制拡張子の登録などに有効です。

［例］
skip=%skip_extension%

注意
　Windows95/98 は、環境変数をたくさん使用すると、OS が起動しなくなる場合があります。AUTOEXEC.BAT に環境変数を設定する場合は注意が必要です。
　MS-DOS に比べ、Windows95/98 は幾分改善されたとは言え、環境変数という広域変数（global variable）は資源は非常にささやかなものであることには変わりがありません。環境変数の利用は極力避ける方が賢明です。

設定ファイル内の注釈機能
　;以降と #以降は注釈として扱います。これを利用して、簡単なメモを書き込むことも出来ます。

［例］
#  注釈です。
; これも注釈です。
/a ;オプションの後にも注釈が書けます。

設定ファイル内のオプション機能
　通常のオプション・スイッチを 1行に1つずつ書き込むことが出来ます。オプション・スイッチとはコマンドの追加機能を指定するための、コマンド起動時の引数です。単にオプションとも言います。

［例］
 /l200K
 /t
 /s-
 /p

スイッチ文字の追加
　オプション・スイッチに使用するスイッチ文字の追加が可能です。
　スイッチ文字の追加は switch= に続いて、文字を指定します。switch= が複数あった場合は、最後に指定された物が有効です。

［例］
switch=-

処理抑制拡張子の登録
　処理抑制拡張子の登録機能は、ファイルの中味を書き換えるコマンド（dsp, jis_sjisなど）や、バイナリ・ファイルを処理すると問題のあるコマンド（srhなど）に備わっています。
　処理抑制拡張子の登録をすると、ファイル名にワイルドカード(?, *)を使用して、処理を行った場合、EXEファイルや画像ファイルなどバイナリ・ファイルを処理してしまうことを自動的に避けることが出来ます。登録した拡張子のファイルは、処理されませんので安全です。
　拡張子の登録は、skip= に続き、拡張子を半角カンマ(,)で区切って並べて行います。skip= は複数指定できます。

［例］
skip=awd,bmp,class,com,cpe,dll,exe,gda,gif
skip=im4,jpg,jpeg,lzh,lib,grp,obj,pif,ppm
skip=tif,wav,wri,zip

サイズ表記について

zipファイルの展開について

インストールについて