MOディスク格納術

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MOディスク格納術

平林雅英

１. ディスクには区画がある
２. クラスタ・サイズを調べる方法
３. 全ファイルの容量を計測する方法
４. サブディレクトリ以下全ファイル複写
５. 無料サンプル
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　１. ディスクには区画がある

　大量のファイルを MOディスクに格納（コピー）しようと思ったら、入りきらなかったという経験はよくあることである。もっとショックなのは1.5Gバイトの空きのあるハードディスクに 540Mバイトの MOディスクの内容を複写しようとしたら出来なかったというような話である。
　これはディスクにはクラスタ・サイズ（アロケーション・ユニット・サイズ）という記憶単位の区画があり、それがディスクによって、512バイト～32Kバイト、つまり 64倍も異なるからである。
　そのため、MOディスクに確実に格納するには、MOディスクのクラスタ・サイズを調べ、その単位で全ファイルの容量を計測する必要がある。

　２. クラスタ・サイズを調べる方法

　クラスタ・サイズを調べるには Windows95/98/NT の CHKDSKコマンド、SCANDISK を使用する。CHKDSKコマンド、SCANDISK（スキャンディスク）ではクラスタ・サイズはアロケーションユニットサイズとして表示される。
　CD-ROM のクラスタ・サイズはどうであろうか。CHKDSKコマンド、SCANDISK では CD-ROM のクラスタ・サイズの計測は出来ない。しかし、私が作成した diskstateコマンド（ディスク状態表示コマンド）では計測可能である。

　３. 全ファイルの容量を計測する方法

　問題は、クラスタ・サイズの単位で全ファイルの容量を計測する方法である。これにはduコマンド（ディスク使用量コマンド）を使用する。
　もし、クラスタ・サイズ4Kバイトの MOディスクにファイルを格納したい場合は、複写元のディレクトリ移動し、

C>du /b4K↓

を実行する。
　8Kバイトならば

C>du /b8K↓

である。K は 1024倍を意味する。
　512バイトのフロッピーディスクの場合は

C>du /b512↓

である。

　具体例として、Cドライブのルートを 540MB（クラスタ・サイズ8Kバイト）の MO に格納する場合を考えよう。クラスタ・サイズ8Kバイトの場合の総容量を調べると

C>du /b8K↓
 298.7M WINDOWS
  30.1M Program Files
   5.9M D
   6.7M Exchange
  16.0K RECYCLED
   5.7M voicesyn
   2.0M Microtek
  18.2M raye
  14.4M .
 368.9Mバイト

368.9M と分かる。これならば、540MB（クラスタ・サイズ8Kバイト）の MOに格納できる。

　４. サブディレクトリ以下全ファイル複写

　duコマンドで調べた結果、十分な容量があるときは XCOPYコマンドを使用して、複写するればよい。次のようにすればよいだろう。

xcopy /H /I /R /D /E /K  送り側  受け側

　５. 無料サンプル

　diskstate　ディスク状態表示コマンド
　du ディスク使用量コマンド