Satomi Home Chopit Diary

ちょぴ日記
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*2001-09/01〜09/15*



■2001/09/01(土)
○眠い
朝のバス停で、つっちさんに合う。二人とも眠い。
○人間観察
今日も、喫茶、DOUTORでの、お昼のくつろぎタイムを、楽しみに、励みにしながら、午前中、がんばって働く。
そして、お昼。るんるんと喫茶室へ向かう。しかしそこは、昨日とはうって変わって、混み合ってがちゃがちゃとしていた。おまけに、私のとなりの席には、おばさま5人組が陣取って、とてもうるさくしゃべっている。私は、読書どころではなかった。
「ああ残念。」
初めの内は、嫌で、腹立たしくもあったけれど、Aサンドを食べながら、徐々に気持ちを切り替えていき、
「そうだ、人間観察でもしてみるか。」
と思い立った。そして、5人の様子を伺いながら、その人間関係など、分析したりしてみたり。すると、ちょっとおもしろかった。
○午後のトリップ
それからまた一働き。あつくてのどがとても乾いた。
午後休憩は、お茶とりんごジュースの、350ml缶を2本買い込んで、ロッカールームへと逃げ込む。
薄暗く狭い部屋の中。そこには、ロッカーに挟まれ、ぽつんとひとつだけ、小さなグレーのソファーがあった。薄汚れているけれど、ふかふかのソファー。私はそこへ深々と腰を降ろし、もたれかかる。水分をたっぷりと補給し、かばんから本を取り出して開く。
そして静かに、トリップ・・・。
あとで聞いたら、つっちさんも言っていた。
「あのソファー、一度座ると立てなくなる。」
○So long time
そして最後に、もう一働き。
仕事中で、体力的にきつくなってきた時、1分が、1時間にも思えることがある。そんなときは、時計が壊れてるんじゃないかって疑いたくなるほど。
今日の夕方がそうだった。
○デパ地下弁当
・・・やっと仕事が終わって、帰る。
とちゅう、閉店5分前の、デパ地下のお弁当屋さんに寄ったら、680円のおこわ弁当が、どれも全て400円になっていた。「これはLucky。」
で、にゃんも先生と私の分と、2つ買う。
「明日もこの時間に来よう。」
と、意を固くして、再び帰路をたどる。
○粗雑な看病
くたくたになって帰り着いたら、家の中にはもっと具合の悪い人(にゃ)がいた。それを見ると、またどっと疲労の波をかぶる感じだ。
「はぁ。」
そりゃかわいそうではあったけど、こちらもくたびれていたため、たいしてやさしくなれなかった。やれる範囲で対処するしかなかった。お茶を汲んであげたり、パジャマを用意してあげたり、布団を被せてあげたり。それも、ちょっと事務的に。
○『TITANIC(後編)』
ともかく一段落して、私は、買ってきた弁当と、手早く作ったわかめの味噌汁で、一人夕食をとりながら、映画『TITANIC(後編)』を観はじめた。初めの方は、昨日の内容とも重なっている。食べ終わる頃から、映画はどんどん佳境に。
とちゅう、にゃんも先生の様子をちらちらと伺いつつ、観る。タイミングがなくて、なかなか歯を磨きにいけない。
○車窓-ENIGMA
映画が終わったので、リモコンでチャンネルをクリクリと変えると、私の長年好きな番組、『世界の車窓から』をやっていたので、リラックス気分で観た。MUSICは、ENIGMA の「The Child In Us」。
画もいいし、音楽もいいし、そもそも企画としてグッドな(やりましたなっていう)番組だ。ロングランでまだまだ続きそう。けど、最近は『ニュースステーション』の始まりが前倒しになった分、数分早く始まるので、ついつい見逃してしまいがちなのが惜しい。(今日は土曜日だから、遅くにやっていたな。)
○メールチェック
さて、メールでもチェックしてみましょう。おっ、昼間つっちさんと2ショットで撮った写真だね。E-mailに添付して、デモ用のPDAから送っておいたのが、無事、私のPCにとどきましたよ。ふふ、楽しいな。


■2001/09/02(日)
○長い午前就労
お仕事3日目。朝から、立っていてしんどかった。
誰か相手がいて話したり説明したりしているときは、時間の経つのも早いのだけど、なんだか今日は、みんな忙しそう。ブース前を通りすぎるばかりで、立ち止まってくれる人はあまりいない。時間の経つのがやたら長く感じられる・・・。
就労中、左手首にくっつけてある、いちごの時計(愛用の腕時計)の針先の位置を、何度も見てしまった。
○ランチと読書
それでもなんとか午前中がんばって、お昼の休憩時間にこぎついた。
また、お気に入りのDOUTORへ。昨日ほど混んでなくて、大声でうるさく話す人もいなかったし、隅の方に座れて、私は、おいしいBサンドを食べた後、アイスレモンティーでしばし優雅に読書タイム
○午後の就労
午後は午前よりも楽になり、本来の業務らしく働けた。
○今週3日間のお仕事終了
そして、第1週目の最終日終わる。
職場の方、担当者さまに挨拶して、着替えて、3日間いっしょにがんばったつっちさんとバスに乗る。
いろいろと話していたら、2人でうっかり降りるところを間違えそうになった。あぶなかった。2人ともちょっとぼうっとさん。
そして、無事、駅に着いて、「じゃあまたね。」と言って別れた。
(3週間後、また2人、いっしょにお仕事する予定です。)
○ミニおむすび4個200円
帰りは、また閉店間際のデパ地下。お弁当コーナーで、夕食用に、ミニおむすび4個セット(鮭/昆布/たらこ/梅干し)400円のが、200円と半額になっていたのを買って帰った。にゃんも先生は、昼の残りのお粥。


■2001/09/03(月)
○午睡
一日中、立って、はきはきして、愛想よく振舞うってのは、けっこうきつい。はきはきしてるのって、人間、そう長時間にわたって連続的にできるものではないと思う、本来。
そこを強引にやるの、3日も続ければ、そりゃ参るわね。
で、3日間はきはきと働いた、その翌日の今日、私の体には疲労がたまりにたまっていて、午前中といわず、午後も、つまり日中ずっと寝てました。
朝、ほんのちょっと起きて、すぐ午睡
昼、起きて簡単なものを作って食べる。ライ麦パントースト、コーンスープ(牛乳を混ぜてあっためるだけのやつ)、それとサラダ。
昼下がり、またまた午睡に突入。後半は、夢うつつ
・・・ってな具合です。
○湖岸サイクリング(夢の話)
ふと、どこかへ行きたくなり、自転車でとびだす。
そこは湖岸沿いの道路。湖面の波に反射する空の光を左に見ながら、風を切って、自転車のペダルをぐいぐいとこいで、走る。
琵琶湖の、北の方らしきところを。
それから、なんだかやっかいなことに巻き込まれたりもしたけど、途中で起きた。
○国、県、市、村---地球民
ビートたけしが、雑誌で、これからは、国という概念が希薄になり、という枠はとかとかに近いものになっていくだろう、というようなことを言っていたのを読んで、そうだそうだと思った。
「私たち、地球民です。」
ってことだね。
○夜、友達にメッセージカ−ド
夜、寝る前、にゃんも先生は、いつものように、『探偵ナイトスクープ』の録画予約。
私は、友達の誕生日カードにメッセージを書く。


■2001/09/04(火)
○朝、ポストへ
火曜日の朝。私が寝起きでまだボーッとしてるところへ、いつものように、生協のお兄さんがさわやかに訪問。食料、雑貨など、注文の品を送り届けてくれた。まずは食料を、冷凍庫、冷蔵庫、キッチン下のカゴなど、それぞれのところに納める。
それから、ポストへとてくてく・・・。友達に、誕生日おめでとうのカードを送る。封筒が、いちごの柄で、透明の袋になっていて、中が見えて、おもしろくかわいいの。無事投函しました。(ポストに投函しに行ったのに、投函し忘れて帰ってくること、たまにある。)
出たついでに、端のコンビニに寄った。うろうろと見て、特に買うものはなかったので、週刊誌をちょいと立ち読みして、帰る。
家に戻ると洗濯が調度終わっていたので、干す。
○『北の国から』来年で打ち切り
新聞に、『北の国から』2002年で最後だと書いてある記事を、にゃんも先生が見つけた。
「えー、そんなー。。」
いやだ。ショックだ・・・。


■2001/09/05(水)
○田んぼへ
近くの田んぼを見に行きました。
とちゅう畑には、茄子、ししとう、プチトマトがなっていました。おもしろかったのはししとうです。上向きになっていたのは、意外でした。
○色づく稲穂
しばらくぶりの田んぼです。稲はずいぶん立派に大きく育っています。そして稲穂は、区画ごと少しずつ色みが違いますが、全体、黄緑から黄色っぽく色づき、頭を垂れはじめています。
すずめが数十の群れになって、稲の実を食べ渡っています。チュンチュン・・・と元気よく飛びまわる姿は、とても楽しそうです。
もうじき稲穂は、黄金色に色づいて、収穫の時をむかえるでしょう。

↑黄色っぽく色づきはじめた稲穂 / 「おいしいお米に育ってね。」
○秋の気配
田んぼでは、稲の葉に、赤とんぼがつーっと来てとまり、気持ちよさそうに揺れていました。
帰り道、小川の縁には、羽黒とんぼがいました。二羽で仲良くひらひらと飛んでいます。
工場の敷地の中には、コスモスの咲いているのを見ました。誰かが植えたというよりは、自生したもののようです。薄いピンクのと、濃いピンクのが数輪ずつ、咲いて風にそよいでいます。
もう秋ですね・・・。

↑稲の葉にとまる赤とんぼ / 咲きはじめたコスモス


■2001/09/06(木)
○ちょっと不安
明日から3日間は、また初めての勤務地で仕事。そこは厳しいところだと、いろいろ聞かされているので、ちょっと不安な気もする。


■2001/09/07(金)
○苛酷
現場に行ってみると、仕事は苛酷の極みだった。
私の仕事につく場所は、ある建物の入口だった。そこは、車、電車、人が、行き交うところで、雑音が引っ切りなし。おまけに音楽やアナウンスなどの放送も大音量で流れている。
私はそこで、マイクを持って立つと聞いていたけれど、マイクは用意されてなかった。それでも私は、ともかく、声を張り上げて、製品紹介のフレーズをひたすら叫んだ。がやはり、その声は、ありとあらゆるノイズにかき消されてミュート・・・。
守らなくてはならない厳しい決まり事も、たくさんあった。おまけに、(少し屋根はあって、)直射日光こそ当たらなかったものの、太陽の反射光は、ばんばんと浴びた。紫外線、相当肌に受けてしまったな。それに暑かったし、休憩もほとんどとれなかった。
すごーく、辛かった。
ぐったり。
○無理です・・・。
それなのに、最後にはダメ出しの一言、「おとなしかった。」と言われてしまった。
もう私、無理です・・・。」


■2001/09/08(土)
○野麦峠
昨日は帰ってから、疲れてへなへなになっていて、あまりしゃべる気もしなかったけど、今朝起きて、にゃんも先生に、昨日のことを、その時の気持ちの臨場感もたっぷりに、あれこれと話した。すると、にゃんも先生ひとこと。
野麦峠とかわらないね。」
そうそう、そうだ、まったくだ。
私は、その言葉を聞いて、なんだかスッキリした。すごく表現がぴったりとして、言い得ていると思ったので。
○通勤電車で思う
飼い慣らされてはいけない。しかし、そう pretend している自分。それはあくまでも pretend だ。しかし、そのことこそが、飼い慣らされているということではいないのか・・・。
ともかく、少なくとも、客観的な自己認知の態度は保っていよう。
○フーカさん
今回の仕事のペアはフーカさん。スッキリとした美人顔。媚びない感じのさわやかさんだ。音楽(曲つくり)をやっているらしい。もともとは映像をやっていたとかで、「私も、はじめ映像やりたくて、造形やって、それで今は、写真とイラストやってるんだよ。」なんて話した。「本当は音楽もやりたいんだけど、いっぺんには手つけられないんだよね、なかなかね。」なんて話も。
○なんとか2日目やりとげた
フーカさんとお互い励まし合いながら、今日1日も、超ヘビーな仕事をなんとかやりとげた。彼女がいなかったら、精神的に、とても乗り切れなかった2日間だ。結局二人とも、今日は昨日以上に声も張り上げ、身振り手振りも大袈裟に、がんばった。
で、今日については、「元気で良かった。」と、合格点をもらったけれど、明日もつかどうかは、知らん。
○帰りの電車、まわりの人
仕事を終えて、ぬけ殻のような私。かばんには短編小説の文庫本があるけれど、ページを開いて読む気もしない。かといって、寝る気もしない。なんとなくまわりの人を眺める。
左ななめ向かいの初老の男性、『ユリイカ』を読む。表紙とびら、黄緑色の「ユリイカ」の文字に、なんだかとてもひきつけられた。しばらく目が話せなかった。
そのお隣、正面向かいの中年男性は、文庫本を読んでいる、どうやらサスペンス物風。私の読まないジャンルだ。
そしてまたその隣り、右ななめ向かいの、私と同世代くらいのお姉さん。雑誌を広げつつ、うとうと・・・、としてるなー、と思ったら、こっくりこと寝ちゃった。
左横に座ってるメガネのお兄さん、スポーツ新聞を読む。
右横の帽子のお兄さん、携帯でメールを読む。
○雨降りの中TAXIを待つ
電車を降りて、小雨のポツポツと降る中、両手に重い荷物をぶら下げて、私は傘を差すのも煩(わずら)わしく、濡れながらとぼとぼと歩く。所持金が1000円にも満たない小銭しかなく、すぐにタクシーに乗るには足りない額であったため、少しでも家まで距離を縮めてから乗ろうと、歩いていたのだった。
すると、後ろから、男性の声。
「入りますか。」
サラリーマン風のスーツの男性が声をかけ、横に並び傘を差し出す。
「いえ大丈夫です。」
「そこまで一緒に、よろしかったらどうぞ。」
「傘は持ってるんですけど、このくらいどってことなくてさしてないだけですから。」
「そうですか、では、お気を付けて。」
男性は去っていった。
それから、随分歩いた。
「それにしても、もうそろそろそ乗りたいんだけど・・・。」
タクシーは通らない。とぼとぼと歩き続ける。
そのうちだんだん民家もまばらになり、薄暗い夜道。かなり危険ゾーンに入ってきた。
「23:00になったら、3割増し料金になっちゃう。あと10分。どうしよう・・・。早く現れて。」
と、ちょうどそんな時、ようやくタクシーはやってきた。高く腕をあげ、身を乗り出し、気合をいれてタクシーをとめる。
○TAXIでよくあること
乗れた。
ちょっとは、「ほっ。」けど、まだ気は抜けない。
家のそばの降りるところで、私が、
「ここで止めてください。」
と言うと、運転手さん、
「えっ? ああ、この辺ですか。じゃ、そのとまりやすいところで。」
とかなんとか言いながら、10数メートルほど進んだところ、調度料金が上がってぴったりのところでとまった。(そこからタイヤ1回転もしてないよ。1/4回転も行ってないくらいだ。たいしたもんだね感心するよ。「えっ、ああ・・・」なんて言いながら、数秒のうちに何メートルか進んで、80円儲けちゃってるんだな。ちゃんとわかってるんだろうな。)
○惨めな気持ち
それでも料金はなんとか足りて、それを支払って、私はタクシーを降りる。そして思う。
「私って、なんて、ちびちびとしたことで頭がいっぱい。」
ちびちびはいいんだけど、それだけでなく、ケチケチして、しみったれてる。
「惨(みじ)め・・・。」
そしてまた、とぼとぼと歩く。
疲れ過ぎた私は、カス
○ボロボロの生還
23:00過ぎ、ボロボロの生還果たす。
帰ってにゃんも先生の顔を見たって、何か発話することはおろか、口を開けることさえも疎(うと)ましい。
声帯を酷使し過ぎた。私の喉は、つばを呑むのでさえも痛がる。


■2001/09/09(日)
○苛酷な現場、3日目の展開
昨日まで、建物の外(入口)で仕事をしていたけれど、今日は台風が近づいていて、風がきついので、屋内で仕事となった。
屋内での仕事は、外よりずっと楽だった。うれしくなってくるくらいに。
常識的な声のボリュームで、常識的な身振り手振りで、仕事ができた。昨日までの2日間。あれは、異常だった。いかれてるくらいののりだった。
でも休憩は、やっぱり今日も短い。
お昼休憩、お弁当をガーッとかき込み、さっさと現場に戻る。
午後休憩、お茶とジュースをドーッとのどに流し込み、さっさと現場に戻る。
そして終了後、仕事ぶりに、良い評価も頂いて、「ほっ。」とする。けど、今日なんて、一昨日なんかの1/5(5分の1)の労力ってぐらいだったのに、逆に褒められて、変なの。


■2001/09/10(月)
○疲れ具合そこそこ
今日の今頃(朝)は、ぐったりと死んでるかと思ってたけれど、それほどひどくはなかった。いつも通りのそこそこの疲れ具合。ちょっとゆったりと過ごしていれば、じきにまたよくなるだろう。
お昼には、にゃん母様に栗ごはんをもらったので、それを食べる。
○晴れたりやんだり
台風15号が日本列島に近づいている。
雨が、ザァーッと降って、しばらくはやんで、またザァーッと降って、またやんで、またザァーッ・・・。もう何べんもその繰り返し。私の寝ていた間も入れるとすると、今日1日でおそらく10ぺんほどもだ。
台風の目を中心に、雨雲がマーブル模様で渦巻いている。雲の在り無しが帯状に2値になっていて、その「在る」ところが上空にくると、ザーッと降り、「無い」ところが上にくると、すっかりやむ、・・・って具合で。
○こおろぎも避難
夜、机で作業をしていたら、すぐ近くに、こおろぎの鳴き声が聴こえる。部屋の中に入って来たかと思ったら、玄関外の廊下にいた。大きな声だ。このこおろぎも、この台風の大雨から避難しているんだろう。1匹ながら鳴き続けている。他のこおろぎたちは、どこでどうしているのやら。


■2001/09/11(火)
○台風15号いよいよ接近
雨はいよいよ、ドーッと激しく降っている。
風がヒューウーウーーっと唸(うな)ってる。
外では、ゆりの木が、葉も裏返しになりながら、雨風にぶんぶんと枝を振りまわされ、揺さぶられている。
ほんの少し隙間を開けたままの窓際にかかっている、風鈴の音がけたたましいので、風のあたらない内側に寄せた。にゃんも先生は、青いビニールのかけてある衣類乾燥機に、心配だからと、さらにもう1枚のビニールシートをかぶせて、紐(ひも)できつく縛った。
テレビではずっと、台風情報を流している。午前9:30、台風の中心は、鎌倉市に上陸した。神奈川県全域で、大雨暴風洪水波浪警報発令中だ。そして、これから北上してくる。いよいよ。
ああ、なんだか、眠いし、だるい。
生協のお兄さんは、白い半透明の雨ガッパをを着て、今日も我が家に、注文の品を送り届けに来てくれた。そして、新聞の人も、ヨーグルトの人も、この暴風雨の中、いつものように配達に来てくれた。ありがたいことです。
○台風15号通過
だるさにたまらず、少し眠った。午前中、1時間ほど。
気圧の低くなっているせいかもしれない。Fe(鉄分)の錠剤を1粒、飲んだ。
正午前には、台風15号の中心は、都心を通過した。午後、14:00頃にはもう、茨木県のつくば市に到達したらしい。
東京西部、この辺りの雨も、しとしと降りになってきた。ベランダから見える公園には、大きな水たまりができて、まるで池みたい。長ぐつをはいた子供が出てきて、遊び始めている。蝉も鳴き始めた。
○次のやつ
「次のやつは、小さいけど、目がクリッとしているよ。」
インターネットの台風情報、気象衛星の画面を見て、にゃんも先生が言う。
どれどれ、と私も見る。
「本当だ。くっきり目で、いかにも強そうなやつだ。」
台風16号が、沖縄に迫っている。
○煌々と輝く夕焼けの空
夕方、台風明けのあの、空。煌々(こうこう)と輝く夕焼けの空を、私は見た。
あかあかとした空。そして、たなびく雲に映る、目一杯にまぶしく照り輝く、オレンジ色の、黄金色の光。こおろぎが、一斉に鳴き、高く響き渡るその声に、夕空の光沢感は、いっそう増幅されていく。
こういうのを、恍惚と呼ぶのだろう。私はたたずんいて、そう思った。
山も、山に囲まれた小さな町も、そこにあるものすべてが、神々しく見えた。
私の左の方には、二つ隣の部屋の少年がいた。廊下の手すりにつかまり、彼もまた、ぽーっとなって、その夕焼け空をいつまでも飽きずに眺めていた。
○「何なの???」
22:00、今、ニュースでとんでもない映像が流れている。
NYのワールドトレードセンタービルの片方から、煙が出ている。
「えっ??」
そして、もう片方にも飛行機が突っ込んできて、爆発して、燃えてる・・・。
何なの???
とにかくとにかく、わけわかんないし、信じられない!!


■2001/09/12(水)
○NY、ワールドトレードセンタービル崩壊
19の歳の冬のある日・・・、
私は、あのビルの展望室から、NYの夜景を眺めていたんだ。
宝石箱をひっくり返したみたいな景色だった。キラキラしていた。流れる黄色いライトが、血管を巡る血液のように見えた、自動車が血液の細胞、建物が体細胞って風に。自由の女神がぽつんとちっちゃく見えたのが、意外だった。それから、やっぱりエジソンはすごいって思った。
私、あそこの上にいたんだよな・・・。
信じられないけど、これは事実。昨日、米NYのワールドトレードセンタービルに、ハイジャックされた航空旅客機2機が衝突して、ツインタワーが崩壊した。
他にも2機が墜落し、ワシントンのペンタゴンも攻撃を受けた。
多くの犠牲者が出た。その一人一人のこと、そしてその家族のことを思うと、つらくてかなしくてたまらない。と同時に、犯人は、なぜそこまで・・・とも思う。
まだ行方不明の人の中から、ひとりでも多く生存者が、救出されるように願う。


■2001/09/13(木)
○いろんな見方
一昨日に起きたあの事件が、やっぱりすごく気になっているので、インターネットでも関連情報を調べてみた。そこには、いろんな人の、いろんな解釈、いろんな意見があった。生々しい画像や、映像も見た。テレビや新聞を見たり読んだりしているだけじゃ知らなかったような情報も得られた。
でも、そこにものりきらない、人の考え方や、事実というものが、もっとたくさんあるのだろう。
広い視野と深い洞察が必要だ。
○願い
これだけ大きな事件に対しては、何と言っていいのか、私の中でもまだ混乱している。
ただ、願いはひとつ。
同じ地球の上で、私たちは、お互いに尊びあって暮らしていけないものだろうか。そのために、何が障害となるのだろう。その障害はどのような性質のもので、それを乗り越えるため、私たちは、どう努力していけばいいだろうか・・・。
○霧霞
夕刻、霧霞(きりがすみ)。近くの山々は、水墨画の様になっている。むこうのまちは、真っ白で見えない。
←いつもはくっきりと見える山が、霧に霞んでいる。


■2001/09/14(金)
○ショピングセンターOPEN
まちに新しくショッピングセンターがOPENしたので、行ってみた。
ファッション、雑貨、食料品、いろいろな店舗が入っている。かわいらしいく個性的なお店がいくつかあって、ぷらぷら見ているだけで、楽しめた。
けど、実際買ったのは、ほとんどが食料品。他は、白いサラダ用のボール皿を2つ買っただけ。形と大きさがほどよく気に入ったので。
食料品は、果物や、チーズ、ナッツ、お総菜、それに自然食品などが、安くて種類も豊富だった。これからもちょくちょく買いに来たい。
○おはじき
それから、駄菓子屋さんも新しくできていた。お店には、懐かしいものがいっぱいあった。私はおはじきぼんたん飴を買った。
おはじきは、箱に入ったたくさんの中から、自分で選べるようになっている。60粒-200円とあるので、私は、ぷくっとまるっこいのと、ぺたっと平べったいのと、2種類の箱から、1粒ずつ手にとって眺め、形と、色のつき具合とを見て、気に入る感じのものを探しながら、60粒ずつ、合計120粒を選びとって、それぞれ袋に入れた。2種類買ったけど、私の好きなのは、ぷくっとまるっこいやつのほう。
○UNIQLOのスカート
その近くに、UNIQLOも新しくできたので、行ってみた。前は、UNIQLOの服は、なんとなくちゃちっぽくて、すぐよれよれになってしまいそうな印象があって、あまり好きじゃなかったのだけど、今日行って見たら、わりとしっかりしてそうなつくりのものも、いっぱいあったし、それに、サイズが下の方から揃っていて、私は、目にとまったスカート2枚を試着してみた。するとぴったりで、2つとも気に入って買った。
1つは、デニムのひざ丈ボックススカートで、前から欲しかったようなやつ。もう1つは、濃い赤茶(ワイン)色のコーデュロイのセミロングスカートで、秋らしく、これからの季節にぴったりの。
どちらもシンプルなデザインなので、いろんな組み合わせができそう。今からあれこれ考える。あのシャツと、あの靴下と、あの帽子と・・・なんて。
いろいろ新しいお店が増えてきて、日本全体は不景気ながらも、このまちは活気づいて見える。
○空いっぱい鈴の音
人が多く集まり、楽しく、賑やかなところにいると、3日前の、あの事件の惨(むご)さが、余計にきわだって感じられる。
帰り、バスの中では、何度となくため息も出た。胸のあたりがずしっと重くなり、石のようにかたくなってしまうような気もした。
このまま戦争が始まってしまうのか。あと何人の犠牲者が出るのか。私たちの未来はどうなるのか・・・。
バスをおりたら、まるで空から鈴の降ってくるような、一面に響き渡る虫の羽根音。思わず、紺色の空を見上げる。


■2001/09/15(土)
○寝不足、そしてちょっとかぜ気味
眠い。
ニュースばかり見ていて、連日夜更かし。布団に入っても、考えごとをしてしまってなかなか寝つかない。
そして、なんとなくぼんやりと、朝。
のどが痛む。今日は暑いかなと思っていたら、急にすうっと寒く感じてきた。かぜのひきはじめかもしれない。長袖長ズボンのパジャマに着替えて、養生すべし。
○冷静な判断を
世界の情勢がざわついている。
こんな時こそ、各国のリーダーには冷静な判断力をもって、事に対処していただきたい。
私自身もまた、そうありたい。


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